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2025-04-28 12:00:00

都内でも雪が降った3月3日、都内某市営プールをお借りして、非常用 生活用水 浄化装置「ウォーターリリーフ」の実液試験を行いました。

前日は気温20℃超えでしたが試験当日は、能登被災地を思い出すような厳しい条件になりました。

 

水のろ過性能は、水温に大きく左右されます。

たとえば、逆浸透(RO)膜で処理する場合、基準水温25℃に対して、水温が1℃下がると生産水量は3%低下します

水温が5℃だとカタログ値の約半分の水しか出ないことになります。

 

パウダーコーティングろ過方式の「ウォーターリリーフ」は、水温による変動がほとんどないのも特徴です。

災害時の避難所の生活用水を計画するうえで、参考になれば幸いです。

 

雪の中での実プール試験の様子です。様々な現場でデータを採っています。

雪のプール試験1.jpg

 

今回はカセットボンベ式の発電機で動かし、燃料の消費量や消費電力量などのデータも取りました。

もちろん、水質やフィルターの詰まり具合なども測定しています。

カセットボンベ発電機での稼働試験.JPG

 

消費電力は 315Wでした。 

消費電力量等を確認.JPG

 

 

本装置では、処理水に塩素系消毒剤を添加していますので、残留塩素濃度も測定しました。

目標値は遊泳時のプール水並みの 0.4~1.0mg/L ですので、実測値は0.85mg/Lと良い範囲に収まっています。

プールの水をすくうと、小さな虫が動いていました。

塩素での殺菌消毒を、しっかり管理する必要があります。

残留塩素濃度確認.jpg

 

 

引き続き、確認と改良改善に努めてまいります。