ごあいさつ
最新情報
12月6日に、女子サッカークラブの横須賀シーガルズの選手たちを対象に第3回の防災講習を開催しました。
参加メンバーのみなさん
今年も、NPO 貯水タンク防災ネットワークのOさんと共同開催です。
https://www.chonet.org/youssouf.html
今回、中学1年世代の選手22名と、監督(元なでしこジャパン選手)、チーム代表の計24名に参加いただきました。
はじめに東日本大震災を知っているか聞いたところ、中1のみんなは2011年は0~1歳だったとのこと。
時間の流れを感じました。
講習では前半に中根が全般的な話や練習グラウンド付近のハザードマップによる注意点などをパワポで話しました。
中根の発表
20231206 横須賀シーガルズBES様 講習資料.pdf (1.46MB)
後半はOさんが東日本大震災時(自衛官時代)の現地での救援活動や、10年以上にわたる地震のデータをプロットしたシート(1年分のデータで畳2畳分くらい)、常に持ち歩いている防災グッズの紹介、そしてリニューアルした「液状化現象」を机の上で実演披露など、予定の1時間半を超えて学んでくれました。
Oさんの発表
Oさんの実演に食い入る選手たち
液状化実験(発生前)
液状化実験(発生前)
参加賞です!
今後、今回のように東日本大震災を経験しない世代も増えてきます。
彼ら彼女らに対してどう取り組んで被害を最小にさせられるか、私たちにもよい経験の場となりました。
9月に開催された「ぼうさいこくたい2023かながわ」の最終イベントとして、11月27日に神奈川県庁で開催された「第5回現地情報共有・連携会議」に参加させていただきました。
参加者(希望者)による報告タイムとして5分をいただいたので、パワポのアニメーションで目的、実施内容、来訪者数・資料配布数、「避難所×生活用水アンケート」結果の報告等を、成果として発表しました。
内閣府、神奈川県、次回開催地の熊本県、多くの自治体、NPOなど多数の方が対面およびオンラインでご覧下さった場だったので、多少緊張しましたが、言葉を噛んだ分だけ時間超過しつつも、概ねうまく発表できたと思います。
発表内容については、添付のとおりです(アンケート結果入り)
ぼうさいこくたい2023かながわ 報告発表資料(ユーティリティ・ソリューションズ).pdf (0.93MB)
行政の皆さまも言っておられましたが、今回の成果=レガシーをどう継承し、いざ本番に備えるのか?
(自然災害+CBRNE災害に対する)防災減災を、少ないリソースでどう大きなパフォーマンスにするか、これからも意識してまいります。
参考情報として
・ぼうさいこくたい2023かながわ
出展数延べ383団体、396催事
現地来場者 約16,000人(祝! 過去最多)
オンライン視聴数 約11,000回
・Utility Solutionsブースへの2日間来場者:500~600名
資料配布:340名
アンケート回答数:65名
全来場者16,000人中、500~600人、資料配布340人は大健闘だったと思います。
アンケートもニッチなテーマなので、母数65はありがたい限りです。
いただいたご意見・ご要望やアドバイスを活かし、少しでも役立つ技術にアップデートしてゆきます。
11月17~19日の2泊3日で、法政大学・水野雅男教授が主催する「CAMP in Campus」にお誘いいただき参加しました。
https://www.hosei.ac.jp/sic/info/article-20231011180551/?auth=9abbb458a78210eb174f4bdd385bcf54
主旨は「現代福祉学部水野雅男研究室では、避難生活の代替案として、大学キャンパスで野営することを提案しています。
自然災害時の避難生活の提案に向けて、2020年度より多摩キャンパスを会場に実証実験を重ねています(以下略)」、というもので毎年3回(夏、秋、冬)開催されているそうです。
今回は総勢35名ほどが参加しました。
キャンプの様子
私はテントで寝るキャンプは生まれて初めて、寝袋で寝るのも初めての経験でした。
寝袋は避難用品で持っていましたがテントは無いので学校からお借りしました。
お借りした1人用テント
今回、水野先生や共催者の日本防災士会理事の方などと事前相談し、この時期なので「足湯」を作るUtility Solutionsの実証試験も兼ねさせていただきました。
「非常用生活用水浄化装置」でビニールプールの水を循環ろ過し、それをLPガス湯沸し器であたためて、プールに足を投げ入れてもらう設定で進めました。
給湯器は夏に購入済み。ガスボンベは手に入れ方が判らなかったので、水野先生経由で参加者の中で扱える方に接続器具ともども用意していただきました。
設備としてはとてもシンプルです。
プールに水を張り(今回は水道水)、ろ過装置(ろ過+活性炭吸着+塩素系消毒剤添加)したものをガス給湯に通して加温、給湯温度はリモコンで40度前後にセットしました。
今回も電源は、Utility Solutionsのハイブリッド車の車載コンセントから取り、給湯器の電源と、おまけにUSB20台を充電できるマルチ充電器の電源も一緒に取り、外部依存無しとしました。
結果はトラブルなく稼働でき、土曜日の昼~夜、日曜日の朝にあたたかい足湯を提供できました。
うまく提供できました
終了時にアンケートにご協力いただいた9名の方すべてが「足湯は役に立った」と答えてくださいました。
良い笑顔です!
「避難生活のストレスを減らす」という定量化しにくい目的ですが、今後ともより使い道を模索し、それに合う技術に育てたいと思っています。
夏の”CAMP in Campus”に参加された方々は口々に、夏の暑さの方がこの寒さより何倍も辛かった、と言われていました。
夏の快適さにつながる使い方も来夏までに考えて、実証しようと思います。
10月28日に行われた神奈川県藤沢市鵠沼地区の総合防災訓練で「非常用生活用水浄化装置」を実演展示しました。
この地区防災訓練には、昨年につづき2回目です。
鵠沼地区には3つの小学校があり、毎年順番に開催されています。
今年は「鵠洋(こうよう)小学校」で開催されました。
会場には1960年代に実際に使われていた現存する唯一のポルシェのパトカーの実車も友情出演!
(リアル「逮捕しちゃうぞ」です!)
逮捕しちゃうぞプラモ(株式会社ハセガワ様製)
リアル逮捕しちゃうぞ
同車の物語
Utility Solutions は昨年同様、液状化現象の模型を使った実演とのコラボレーションで参加。
鵠沼地区は湘南ビーチからも近く防災意識がとても高い地区です。
今回も何人かの国会議員さんはじめ、200人程度の方々が私たちのテントに立ち寄ってくれました。
液状化担当のOさんは、自衛官として砂漠の国ディプチの海賊対策に行かれたり、最近では国の派遣の一員としてパプアニューギニアのジャングルに行かれたりなど、水の大切さをリアル体験で理解の深い方です。
今回、Utility Solutionsはプールに張った水に疑似汚れを混ぜ、それを浄化して「生活用水」とする実演しました。
その生活用水をOさん持参の小型浄水器(飲用)でろ過して、飲める水にしてくれました。
とりあえずこのセットを準備できれば、汚れた水を生活用水と飲料水の2Wayで供給ができます。
今後とも「コラボ=連携」で1+1を3や4になるよう個性を出してゆきたいと思っています。
実演の様子
子供さんも来場!
液状化の実演とコラボ
10月18日に、岡山県倉敷市真備町の箭田公民館で開催されたBCP作成セミナーで「非常用生活用水浄化装置」を実演させていただきました。
20名ほどの方がBCP作成のために参加されていました。
この会場は、2018年の西日本豪雨で小田川が決壊し大災害となったまさにその地で、セミナーに参加されていた方の家も2階の真ん中まで浸水したとのことです(最大5.5m)。
https://www.nhk.or.jp/okayama/lreport/article/000/48/
その地で Utility Solutions は、組立式シャワーユニットメーカーさんと連携してろ過水を温めてシャワーにする実証を行いました。
接続する配管類も同じ規格で作っていたため、スムーズに直結でき汚れた水をキレイなシャワー水にできました。
ご覧いただいた被災経験者の方は、水害のあと水が引くと土ぼこりが酷く、目に入って結膜炎になった、あのときこういったシャワーがあって、顔や体を洗えたらどんなによかったか、と実体験でアドバイスくださいました。
こういった声を大切に、役立つようこれからも取り組んでゆきます。
【チラシ】まびお互いさま・BCP研修
西日本豪雨時のこの場所(朝日新聞より)
倉敷市真備公民館
真備公民館:水害時は避難不可
西日本豪雨での浸水ライン
シャワーとセットで実演1
シャワーとセットで実演2
シャワー組立の様子