ごあいさつ
最新情報
11月17~19日の2泊3日で、法政大学・水野雅男教授が主催する「CAMP in Campus」にお誘いいただき参加しました。
https://www.hosei.ac.jp/sic/info/article-20231011180551/?auth=9abbb458a78210eb174f4bdd385bcf54
主旨は「現代福祉学部水野雅男研究室では、避難生活の代替案として、大学キャンパスで野営することを提案しています。
自然災害時の避難生活の提案に向けて、2020年度より多摩キャンパスを会場に実証実験を重ねています(以下略)」、というもので毎年3回(夏、秋、冬)開催されているそうです。
今回は総勢35名ほどが参加しました。
キャンプの様子
私はテントで寝るキャンプは生まれて初めて、寝袋で寝るのも初めての経験でした。
寝袋は避難用品で持っていましたがテントは無いので学校からお借りしました。
お借りした1人用テント
今回、水野先生や共催者の日本防災士会理事の方などと事前相談し、この時期なので「足湯」を作るUtility Solutionsの実証試験も兼ねさせていただきました。
「非常用生活用水浄化装置」でビニールプールの水を循環ろ過し、それをLPガス湯沸し器であたためて、プールに足を投げ入れてもらう設定で進めました。
給湯器は夏に購入済み。ガスボンベは手に入れ方が判らなかったので、水野先生経由で参加者の中で扱える方に接続器具ともども用意していただきました。
設備としてはとてもシンプルです。
プールに水を張り(今回は水道水)、ろ過装置(ろ過+活性炭吸着+塩素系消毒剤添加)したものをガス給湯に通して加温、給湯温度はリモコンで40度前後にセットしました。
今回も電源は、Utility Solutionsのハイブリッド車の車載コンセントから取り、給湯器の電源と、おまけにUSB20台を充電できるマルチ充電器の電源も一緒に取り、外部依存無しとしました。
結果はトラブルなく稼働でき、土曜日の昼~夜、日曜日の朝にあたたかい足湯を提供できました。
うまく提供できました
終了時にアンケートにご協力いただいた9名の方すべてが「足湯は役に立った」と答えてくださいました。
良い笑顔です!
「避難生活のストレスを減らす」という定量化しにくい目的ですが、今後ともより使い道を模索し、それに合う技術に育てたいと思っています。
夏の”CAMP in Campus”に参加された方々は口々に、夏の暑さの方がこの寒さより何倍も辛かった、と言われていました。
夏の快適さにつながる使い方も来夏までに考えて、実証しようと思います。
10月28日に行われた神奈川県藤沢市鵠沼地区の総合防災訓練で「非常用生活用水浄化装置」を実演展示しました。
この地区防災訓練には、昨年につづき2回目です。
鵠沼地区には3つの小学校があり、毎年順番に開催されています。
今年は「鵠洋(こうよう)小学校」で開催されました。
会場には1960年代に実際に使われていた現存する唯一のポルシェのパトカーの実車も友情出演!
(リアル「逮捕しちゃうぞ」です!)
逮捕しちゃうぞプラモ(株式会社ハセガワ様製)
リアル逮捕しちゃうぞ
同車の物語
Utility Solutions は昨年同様、液状化現象の模型を使った実演とのコラボレーションで参加。
鵠沼地区は湘南ビーチからも近く防災意識がとても高い地区です。
今回も何人かの国会議員さんはじめ、200人程度の方々が私たちのテントに立ち寄ってくれました。
液状化担当のOさんは、自衛官として砂漠の国ディプチの海賊対策に行かれたり、最近では国の派遣の一員としてパプアニューギニアのジャングルに行かれたりなど、水の大切さをリアル体験で理解の深い方です。
今回、Utility Solutionsはプールに張った水に疑似汚れを混ぜ、それを浄化して「生活用水」とする実演しました。
その生活用水をOさん持参の小型浄水器(飲用)でろ過して、飲める水にしてくれました。
とりあえずこのセットを準備できれば、汚れた水を生活用水と飲料水の2Wayで供給ができます。
今後とも「コラボ=連携」で1+1を3や4になるよう個性を出してゆきたいと思っています。
実演の様子
子供さんも来場!
液状化の実演とコラボ
10月18日に、岡山県倉敷市真備町の箭田公民館で開催されたBCP作成セミナーで「非常用生活用水浄化装置」を実演させていただきました。
20名ほどの方がBCP作成のために参加されていました。
この会場は、2018年の西日本豪雨で小田川が決壊し大災害となったまさにその地で、セミナーに参加されていた方の家も2階の真ん中まで浸水したとのことです(最大5.5m)。
https://www.nhk.or.jp/okayama/lreport/article/000/48/
その地で Utility Solutions は、組立式シャワーユニットメーカーさんと連携してろ過水を温めてシャワーにする実証を行いました。
接続する配管類も同じ規格で作っていたため、スムーズに直結でき汚れた水をキレイなシャワー水にできました。
ご覧いただいた被災経験者の方は、水害のあと水が引くと土ぼこりが酷く、目に入って結膜炎になった、あのときこういったシャワーがあって、顔や体を洗えたらどんなによかったか、と実体験でアドバイスくださいました。
こういった声を大切に、役立つようこれからも取り組んでゆきます。
【チラシ】まびお互いさま・BCP研修
西日本豪雨時のこの場所(朝日新聞より)
倉敷市真備公民館
真備公民館:水害時は避難不可
西日本豪雨での浸水ライン
シャワーとセットで実演1
シャワーとセットで実演2
シャワー組立の様子
関東大震災100年「ぼうさいこくたい2023かながわ」が、17-18日に開催されました。
約400の参加・出展企画の1つとして「断水でも『生活用水』を作り、避難所の生活環境を良くします」をテーマに、「非常用生活用水浄化装置」をHV車の電源で動かし、シャワー3口から豊富な水を流す実演を行いました。
いただいた場所が、受付のすぐ隣、シャトルバスのバス停に一番近いという一等地だったこともあり、2日間で500~600名の方に見ていただきました。
そのうち340名ほどに資料や文献をお配りし、飲み水とは異なる「生活用水」の意義をご理解いただけたと思います。
ビニールプールに張った水に、お子さんたちに疑似濁質を入れてもらい、その水が目の前でろ過されてシャワーから出てくる様子に、みなさん興味をもってくださったようです。
プールに浮かべたおもちゃのアヒルたちや、キレイになった水で停電でも洗濯できる「足踏み洗濯機」、冬場を考慮してお湯も供給できるようプロパンガス式の給湯器もセットにして実演しました。
きれいなせいか、みなさん「飲めないの?」と聞かれましたが、元の水の成分がわからないと明言できない旨を説明し、少量の飲料水は他社さんが展示している飲料水キットとの併用をお奨めしました。
今回は装置が「手作り」というのもアピールし、モノづくり談義も盛り上がりました。
おいでくださった皆さま、どうもありがとうございました。
また、来れなかった方も、どこでも実演に伺いますので、ご連絡ください。
横浜国立大学で開催
ブース全容(テントを2社でシェア)
実用新案取得の電源車からの処理システム
お湯も供給できるようLPガス給湯器も並べた
たくさんの訪問客
熱心に話を聞いていただきました
原水プールのおもちゃすくいは大好評
記念に看板をいただきました!
神奈川県総合防災センター(厚木市下津古久)で開催された防災フェアに、日常展示させていただいているご縁で参加させていただきました。
消防学校に併設されていることもあり、新人消防士さんたちの訓練成果の披露会も兼ねていて、県内外から多くの方がお見えでした。
Utility Solutionsはテント1つを貸していただき、学校プールに見立てたビニールプールに張った水を汚して、実際に装置を通してキレイにろ過される様子を before/after でご覧いただきました。
電源はHV車より給電、長時間運転でガソリンがどれだけ減るかも検証しました。
(満タンから5時間装置を動かして、残り走行可能距離が921km→890kmに減少。計算上、5時間で921-890=31km分減少なので、1時間当たり約6km走行分のガソリンを消費。満タン921km/6=153時間動かせる、となります!)
今回はプロパンガス給湯器(実物)を置き、ろ過した水を給湯器経由でお湯シャワーにもできる構成にしました。
(今回ガスは持ち込まなかったので、お湯にはせず)
子供さんが多数来ていたので、その子たちにプールに疑似汚れ(土ぼこり成分)を入れてもらい、濁った水が無色透明になるのを実感してもらいました。
お母さん方は皆、「洗濯・清掃・シャワーの水、だいじよねぇ!」と、応援くださいました。
かながわ防災フェアブース
実演の様子
はしご車試乗体験
新人隊員の練習成果の披露