ごあいさつ
最新情報
昨年9月の台風15号で長期にわたり断水が続いた静岡市清水区へ行ってきました。
当時、興津(おきつ)川に流木等が一気に流れ、浄水場の取水口を塞いでしまい、清水区のほとんどが断水となったものです。
結果的に最大12日の断水が発生しました。
断水から数日後に、当方の「非常用生活用水浄化装置」が役に立たないか、市役所やボランティアセンターに連絡を取ったのですが、残念ながらお役に立てなかった残念な経緯があります。
今回、現在の状況などを参考のために見に行きました。
被害発生からまだ7ヶ月ということで、あちらこちらに被害の痕跡が残っています。
今はおとなしい川でしたが、ゴミが木に引っかかっている高さを目の当たりにすると、どれだけ多量の降雨があったか、想像するだけで恐ろしさを感じます。
参考までに当時関係者に送ったメルマガです。
「中根だより 2022年9月28日 vol.130」より引用=====================================
静岡市清水区周辺では、現在も断水または生活用水のみの供給という状況が続いており、飲料水の復旧は早くて週末以降になりそうです。
僭越ながら26日(月)に静岡市の上下水道局、27日(火)に清水区の災害ボランティアセンターに、非常用生活用水浄化装置を持ち込めるが要望ないか、電話でお聞きしました。
静岡市の方からは水道復旧が概ね予定が見えてきたので、その進行に全力投球したい、とのお話でした。
ボランティアセンターの方からは、高齢者の方など給水等に自力でアクセスできない方に水を含む物資を漏れなく届けることが喫緊とのお話でした。
水道は数日で復旧予定なので、その間の高齢者の方のサポートのマンパワーが欲しいとおっしゃられていました(人数は250~300人くらいなので中学生の動員も検討しているとか)
トイレや清掃に難儀している方々のニュースを目にするのですが、なかなかそこに繋がらなかったことが残念であり、課題です。
市の部署も、ボランティアセンターの方もご親切で、連絡先を教えてもらったので、追っかけにはなりますが、電話での内容等をメールでお伝えしています。
参考に、静岡市の最新情報です。
https://www.city.shizuoka.lg.jp/138_000086.html
同じ「水」ですが、様々な法律や規制やルールや部署や。。。。複雑ですね。
災害の規模がどんどん大きくなってゆきますが、上下水道のインフラは耐用年数超えが増えています。
災害の破壊力アップ、ハードウェアの耐久力ダウン、の傾向はいなめませんので、費用対効果が重要ですね。
引用おわり===========================================
いつも同じですが、出来ることを確実にやる、そうして備えていきます。
昨年9月の水害~断水の原因場所1
昨年9月の水害~断水の原因場所2
取水口 現在の復旧状況
昨年9月の断水のニュース
水害の痕跡(ゴミが引っかかっている)
水害の痕跡
水害前の旅館裏の階段
水害で旅館裏の階段が流失
清水市内の某ドラッグストアの社会貢献活動
某市立H小学校5年生の3クラスに、社会科の授業の一環として「防災セミナー」を行いました。
いつもお世話になっている「NPO法人 貯水タンク防災ネットワーク(通称:Chonet)」様に、ご協力いただきました。
東日本大震災を体験していない、10~11歳の生徒さんの反応が楽しみでした。
2~4時間目に1クラスずつ順番に同じ内容を行いました。
前半は講師のOさんの海上自衛隊時代の実話、東日本大震災での救援活動、アフリカ・ジブチ共和国に海賊対策にPKO活動で体験した水の大切さ、その水を何キロも先まで取水に行く5年生くらいの子供たち、日本に帰国して赴任先の青森・奥入瀬の豊かな緑と水など、自然や環境や家族の大切さを話してくれて、生徒たちにも伝わったようです。
後半は、実演コーナーです。
特に液状化現象や、海面から雲が出来て雨となる様子の再現、過去30年分の全国の震度5以上の年表作りに7年半を要したこと、それを2次元の音符に読み替えてオルゴールを鳴らすとどんなメロディーになるのか、などまさに『1「体験」は10000「聞」に如かず!』を体で感じてくれたようです。
各クラスや生徒さんたちにも様々な個性がありましたが、終わった後のアンケート(無記名なので本音で、と依頼しました)では防災減災に改めて関心をもったと書いてある子が多く、やった甲斐を感じるとともに、このような年代への活動がますます重要と感じました。
今後とも、様々な機会でお役にたってゆきたいと思っています。
(↑)歓迎していただきました。
(↑)液状化現象の再現です
(↑)地震が発生した状況を再現
(↑)仮想のマンホールが飛び出しました!
(↑)海面から雲ができ雲になり雨が降る様子の再現
(↑)津波の再現です
CHONET_HOME_PAGE_V10.pdf (0.84MB)
2月15日(水)に開催された 一般社団法人 防衛施設学会 の年次フォーラムにて、被災地支援の一環である自衛隊の「入浴支援」や避難生活の衛生環境改善に関連して、自作した「非常用生活用水浄化装置」の開発について発表いたしました。
タイトル「災害時の避難生活を支援する「非常用生活用水浄化装置」の開発 ~衛生的でストレスのない被災生活のために~」です。
論文執筆と発表はコアララボ代表・栗田恵子氏と共同で、
1)開発の背景
2)「生活用水」のニーズに役立てないか ~装置面と医療的見地
3)装置開発と仕様
4)達成状況
5)医療視点からの評価
6)現状の課題
など、約15分ですが概要をお話させていただきました。
入浴やシャワーはストレスを軽減し、体の清潔や衣類の洗濯、手指やトイレ時の洗浄は感染症を抑制し、ひいては災害関連死の低減、
復興の早期化などにつながると考えています。
今回、シャワーならば1人当たりの消耗品コストが約2円程度と、ランニングコストを安く、かつ停電、断水時でも供給できる装置の開発を紹介しました。
この装置の普及と頻繁な訓練使用により、被災地生活の質が向上に寄与したいと考えています。
【発表論文】 中根_栗田(20230215).pdf (2.19MB)
年次フォーラムプログラム.pdf (2.52MB)
サポートさせていただいているサッカーチーム・横須賀シーガルズ女子のJOYチーム(U-15、中学生世代)の選手・監督さんに参加いただき、防災減災セミナーを開催いたしました。
今回はNPO法人 貯水タンク防災ネットワーク(通称:Chonet)様と共催しました。
ユーティリティ・ソリューションズがサッカー中に災害が起きたらどうするか、などをシミュレーションし、Chonet様が実験装置を使って液状化現象を机の上で起こしてみたり過去の地震年表を楽譜に読み替えてオルゴール演奏など、選手たちは目を輝かせ顔を突っ込んで見入っていました!
総勢200名ほどのクラブチームです。
みんなが自宅、学校、練習場、移動時間など、生活の中で何を意識しておくか、少しづつでも考えてくれるとありがたいです。
その3日後、神奈川県U-15女子サッカーリーグ2部の大会で勝利し、2部優勝とのうれしい報告がありました。
みんながより安全安心な街で、大好きなサッカーに専念できるよう、今後も活動を続けてまいります。
⑥横須賀シーガルズJOH様 防災セミナー.pdf (1.04MB)
中根の発表です
NPO法人 貯水タンク防災ネットワーク(Chonet)さんのプレゼンです
Chonetさんの実演の様子(液状化現象の再現)
Chonetさんの地震年表
10月29日に鵠沼小学校で開催された鵠沼地区防災フェアで、自作の「非常用生活用水浄化装置」のデモンストレーションを行いました。
当日、内閣府副大臣で防災・経済安全保障担当の星野大臣が立ち寄りくださり、装置の説明など10分近く興味深くご覧になりながら社会課題等を話し合わせていただきました。